2008年10月 5日

TV WATCHING DIARY

キングオブコント2008感想

キングオブコント、見終わりました。
さまざまな不安はそのまま的中したといってもいいけれど、それでも、というかそれを含んでさらに、というか、いろんな意味で興味深かったなあ。

Aブロック(名前の後は、番組での審査点数)
TKO 368点
初っぱなはやっぱ可哀相だねえ。採点の基準がまったくないので、そりゃこんな得点になるだろう。
100人の芸人が5点ずつ持って500点満点という採点法。
ずばぬけてオモシロイという確信がなければ、5点はつけられないだろうから、まずまずオモシロイというところで3点か4点となる。
となれば、自然となんとなくこの368点という数字になるよなあ。
持ち味を生かしたネタで悪くないと思ったけど、逆に言うと新鮮味もないということになるか、今となっては。

バッファロー吾郎 460点
そんなにオモシロイか、と問われると非常に困るのだけど、ラストも決まったし、まあ申し分なかろう。
なんていうか、ネタそのものはもとよりネタに向かう姿勢というか、立ち姿そのものがオモシロイ。
リスペクトされ過ぎ、という感じは若干するものの、そういう意味で応援したくなるなあ。

ザ・ギース  400点
こちらは逆に、ネタはそこそこオモシロイのだけど、立ち姿がまだ絵になってないというか。
笑い自体は起こってるし、悪くないけど印象に残りにくいんだよなあ。

天竺鼠 388点
思ったより良かったなあ。
ハチャメチャシュールの川原ワールドなんだけど、構成がしっかりしてた。(途中、ちょっとグダりかけたけど)
何度か声を出して笑ってしまったし、破壊力もあるけど、嫌いな人は嫌いだろうなあ。
この点数は低すぎるけど、同業者ウケしにくいということかなあ。やっかみもあるような。

Bブロック
チョコレートプラネット 415点
なるほどねえ。といった感想。
ちょっと点数が甘いんじゃないかね。

ロバート 470点
さすがだなあ。
舞台上、山本一人だけのシーンですでに爆笑を呼べる世界を作れるとは。
繰り返しパターンなので、途中弱い部分もあるけども後半変化を重ねてくることで笑いを誘う。
でももっとオモシロクなりそうでならなかったなあ。

バナナマン 482点
何度も見た朝礼ネタかあ。
もちろんウマイんだけど、個人的にはこの点数ほど評価できない。
とはいえ、横並びに見た時に決勝進出するのを否定するほどでもないのだけど。

2700 327点
この点はしょうがないけど、想像より悪くない。
というか、何度か見返すとちょっとクセになり笑ってしまうかも。
他のネタも見てみたくはなった。

ということで、下馬評通りにバッファVSバナナマンの一騎打ちが見られることに。

決勝のバナナマンのコントも結構知られたネタのようだけど、僕は初見。
かなり端折られていたとのことで、そのせいかシチュエーションが活かしきれずに掛け合いだけが印象に残るというコントとしてはどうかなあ、という出来。
一方のバッファロー吾郎は、馬鹿馬鹿しい設定と馬鹿馬鹿しい掛け合いは釣り合っており、コントと言う意味では軍配を上げたい。
でも、オモシロサの質が違うので難しい判定だよなあ。

ファイナリストによる記名審査は、あなたはどちらをリスペクトしていますか? と問うようなもので、メンツを見てこの時点でバッファの優勝を確信。
芸人が選ぶのだから文句は出ないというのは本当に果たしてそうか、というのをやはり感じてしまった結果ではあったが、バッファロー吾郎の優勝に個人的な異論はない。
中学生脳が受け入れられつつある世の中になってきつつあるのだなあ、という実感も含め、いろいろ感慨深いものはある。

2008年10月 4日

TV WATCHING DIARY

いよいよキングオブコントと安住&たけし始まる

『キングオブコント! 頂上決戦への道』(TBS系 10月3日放映)
いよいよ5日に開催が迫った、『キングオブコント2008』の予選の舞台裏等を追った事前番組。
M-1とかでもあるけど、初回からリキ入ってますなあ。
『キングオブコント』に関しては、各所で様々な不安を含んだ感想(決勝進出メンバーへの異議、出場者が審査し合うという決勝審査方法への不安等)を目にするけど、まあ、みんなの気持ちはわからなくもない。
ただまあ、お祭りなんでそう目くじら立てずにって感じかなあ。(実際に選抜という形の試合が行われている以上、芸人本人や肩入れしているファンにとっては、それで済むわけもなかろうが)。

個人的にはコントって実はあまり見る機会がなくて、オンバトあまり見てないし、エンタもじっくり見ないのでコントは飛ばしちゃったりしてる。
でもTBSは割とコントに理解がある局という印象。コント番組ちょこちょこやってるよね。
まだ見てないけど、これから押していく雰囲気の『笑撃!ワンフレーズ』という先日やってた番組もコント絡みみたいだし。

とりあえず、決勝進出メンバーを確認しつつそんな僕の認識を。
チョコレートプラネット
あぶない刑事ネタしか見たことないなあ。キレがあるのはわかるけど、そんなにオモシロイの? お手並み拝見。
ロバート
ここは純粋にファンですね。これまで見た彼らのコントはだいたい好き。
天竺鼠
あらびき団では川原の「ねむたーい!」がお馴染み。シュールの方向性で感覚的には嫌いじゃないけど、爆笑を呼び起こす感じではないかなあ。
2700
ここは唯一名前も知らなかったなあ。不安を感じつつまあ見てみましょう。
バッファロー吾郎
実はコントちゃんと見たことない、と思う。だから噂先行の実力をしっかり確認したい。
TKO
波に乗ってますなあ。センスあるしウマイのはわかったので、新ネタ見せてくれるの希望。
THE GEESE
ここもあまりまだ見てないなあ。せいぜい2?3度。結構好きかもという感じ。
バナナマン
芸人互選という審査方法だと、リスペクトの意味も含めて優勝候補なんだろうなあ。もちろん実力もあるし。

ま、なにはともあれ明日の本戦を楽しみに。

『情報7days ニュースキャスター』(TBS系 10月4日放映)
安住紳一郎×ビートたけしによる新ニュースバラエティ初回。
うーん、こんなにたけしを前面に押し出して(コーナー担当までさせて)使ってるとは思わなかった。
コメンテイターの位置づけかと思ってたら違うのね。
そういう意味では安住とのバランスが微妙だし、コンビネーションもまだこれから。
安住が『ブロードキャスター』の後をやると知ってちょっと期待してたのに、たけしが絡むと知っておおっと思う反面不安に感じていたのだが、いまんとこそんな感じ。
たけしは現時点では単なる絡みにくいオッサンですw。
二人の関係性がこなれてくるにはもちょっと時間が必要かなあ。
がっぷり四つに組めるまでは、もうちょっと他の出演者に工夫が要るのでは。
潤滑剤として適切な誰かをもう一枚欲しいところ。

2008年10月 2日

本のコト

『宿屋めぐり』 町田康

宿屋めぐり
『宿屋めぐり』 町田康
町田康に関しては、初期作品を立て続けに読んでなかなか感服したものの、以後そのままになっていた。
ということで近年の長編2作品(『パンク侍』『告白』)は読んでいないのだが、この『宿屋めぐり』に関しては、いま読めすぐ読めと脳内電波がまたぞろ告げるので、とり急ぎ手に取った。
手に取ったはいいものの、600ページに及ぶ大長編。ずっしりと重量級。
章立てがされているわけでもなく、ただひたすら文章が続く(それはあたりまえ)。
とはいえ、独特ではあるものの読みにくい文章ではない町田の文体(むしろリズミカルで読みやすいと云えるだろう)に身を委ねれば、頁を繰る手も早くなり、苦もなく読了できる。

傑作といっていいだろう。
いろんなとっかかりがあるので様々な観点より語ることの出来る作品だと思うが、僕がおもしろいと思ったのは以下の観点。

主に命ぜられ、大権現へ大刀を奉納する旅に出た主人公は、冒頭近くで「くにゅくにゅの皮」に飲み込まれ、偽の世界(と思われる)へと飛ばされる。その世界でも、引き続き奉納の旅を続けるのだが、途中さまざまなとんでもない出来事に遭遇し、はからずもなのか必然なのか、種々の罪を重ねて行くことに。
それを、主人公は「ぬれぎぬ」と位置付けつつ、くどくどと自己正当化を語り続ける。
果たして、真に罪を負うべきなのは主人公なのかそれ以外なのか。
偽の世界における真とはなんなのか。
何度も挫折しかけつつも奉納を目的に旅を続けざるを得ないのは何故なのか。

主の存在が面白い。
物語当初「あるじ」と読んでいると、途中で「しゅ」と読まざるを得ないような仕掛けになっている。
その「主」による罰を恐れて、主人公はひたすら自己正当化を述べ続け、そしてその罰が奉納の旅を続ける行動原理にもなっているのだ。

人の行動原理における罰のシステム。
もちろん罰は「ばち」と言い換えていいだろう。
「ばちがあたる」という考えが人の行動を規制する様が綿密に描かれているところ、そこが僕が面白いと思った部分である。

気に入った部分は、中盤における王裂での芸人人生の部分。
筆がすべって勢い余って、本線からちょっと逸脱した感のある部分であり、破茶滅茶も極めつつ疾走感を伴ったライブ感が持続し続ける。

さて、読み残してる前2作を読まなきゃなあ。

2008年10月 1日

映画・DVDなどのコト

『トウキョウソナタ』監督:黒沢清

sonata.jpg
小泉今日子が圧倒的である。
互いに隠し事を秘めたまま日常を送る家族の母親役と、『空中庭園』(2005)と被る役どころではあるのだが、抑えた演技でありつつもほとばしるもののまぶしさは小泉今日子ならでは。
この貫禄は一体なんだろう。

リストラされて、朝普通に会社行く振りして家を出て、日中を職安や炊き出しに並んで過ごす父親というある種記号的な存在を、さほど白々しく見せなかったのは、香川照之の「役者生命をかけた」という演技の賜物である。
空洞化された威厳を頑なに守ろうとする父性を自然に表現している。

映画では語られないのに、この夫婦がおそらく20年近く育んできた家庭の歴史が、しっかり見る者に現前していたのは、二人の産み出した磁場によるものなのか、はたまた監督の力量か。
二人の視線が交錯するシーンは、その年月の重みをひしひしと感じさせている。

後半のファンタジックな展開における小泉今日子の目がそれまでの生活における目と全然違うのが素晴らしい。

それと付け足しで、小学校教師役のアンジャッシュ児島がなかなか良かったなあ。
出演シーンはなかなかのアクセントとなっていたのではなかろうか。

2008年9月29日

TVとかのコト

たまった録画は誰のため

ここんとこTVのエントリーが増えているので、いかにもTVをたくさん見ているような感じであるが(まあ、それなりには見ているのだが)、未視聴の録画は溜まる一方である。
自分のメモのためにちょっと整理しておこう。

まずはスペシャルもの。
「イロモネアSP」きちんと見ていない。アリケン、テルヨシの挑戦をちゃんと見なきゃ。
「大食い王決定戦」ボキャブラの裏だったからまだ。昼の事前番組、録り忘れがっかり。
「DOORS」3分の1ぐらいは本放映で見たような気もするのだけど、録画で追うまでもないかなあ。見てると面白いんだが。
「みんなでコント会議」非常に興味あるんだが、イマイチとの話もあるんでどーしようか。
秋の改変期近辺のものだけで、これぐらい。その前となると、もう諦めてます。
まだこれから「レッドカーペット」「ものまね王座」「笑う犬」「キングオブコント」なんてところが控えてるよねえ...。

レギュラー番組のほうでは、
「あらびき団」はちょっとサボリ気味だったのだが、なんとか追いついた。
「アメトーーク」はちょこちょこ取りこぼしがあるけど、7割方見てるかな。
「やりすぎ」は、しっかり追えていないまま、ゴールデンに行ってしまう。
「検索ちゃん」全然、追えていない。これも見てると面白いんだけどなあ。
「歌スタ!」実は半年分ぐらい溜まってます。ちょっとずつは見てるんだけど。

別にこれらしか見てないわけじゃないし、平日1日の平均TV視聴時間がせいぜい2時間ほど(そんなにないかなあ)なので、かなーり無理がありますな。
ま、がんばりまーす。って誰に言ってんだ、おい。

今、スマスマで矢島美容室見てますが、先回ほど印象悪くないなあ。むしろいいかも。
あ、テロップが出てないからか!
マジメに歌詞を追わない方がいいのかなw。

2008年9月28日

TV WATCHING DIARY

ボキャブラもアドリブコントもまたやってちょっちゅーの。

『タモリのボキャブラ天国大復活祭スペシャル!!』(フジ系 9月28日放映)
想像以上によかったなあ。
ボキャブラはずっと毎週追っていたので、そもそもあまり批判的な視点はないんだけど。

昔のキャブラーを振り返る1時間、現在の売れっ子芸人にキャブラせる1時間、そして昔のキャブラーが新作を披露する1時間の3部構成というのがいい。
最近、またネプにはまりかけているのだけど、破壊的なオモシロさが再確認できた。
レギュラー番組かかえてMCに回るようになってから、なかなかこのオモシロさが見えにくくなっていたんだよなあ。
爆笑のネタも文句なし。これも田中が考えたのかなあ。

若手枠は実は全部見れていないのだけども、きっとオモシロイだろうと思ったところが結果を残せたり残せなかったりラジバンダリ。
前者では、サンド、友近、東京03あたり。
後者としては次課長、フットとかの中堅勢がイマイチ。
たっちのおすピーネタは良かったなあ。
最近、「たっちは実はオモシロイ」というのがちょっとずつ認識されてきたようで、喜ばしい限りである。

くりぃむの出演がなかったのはどうしてかなあ、ひょっとして裏の「さんまのからくりSP」の方に出てたかのかなあと勘ぐったりしたのだけど、そうではないようで純粋にスケジュール的なものかしら。
あとは、やっぱヒロミの不在が居心地悪かった。
ボキャブラとヒロミは切っても切れないものがあると思うのだけどねえ。
まあ、いろいろ事情があるんでしょう。

『アドリブキング』(テレビ東京系 9月26日放映)
過去2回単発で放映されてるようだけど、未見。
番組の存在すらおぼろげだけど、名古屋でもやったのかな?
芸人が1対1の組み合わせで即興コントバトルを繰り広げるのだが、より相手を笑わせた方が勝ちというゆるいルール。
何回笑ったかというカウントをしている体になってるけども、どうなのかなあ。
ゲラの人は、すぐ吹くだろうし、実際ゲラの有吉なんか笑い通しだったけども、出川に勝利していたぞ、なんなんだ。

ま、そんなことはいいとして、コント自体は結構見応えがあった。
特にケンコバの活躍が目覚ましく、1回戦の対ルイ53世、2回戦の日村、3回戦の友近と好敵手にも恵まれ、独自のワールドが炸裂。
ケンコバの悪ノリは悪スベリする場合も多いと個人的には思っているのだが、今日は全部ハマっていたなあ。
原西VS伊達、秋山VS日村、高橋VS友近もなかなかの出来で、笑わせられた。

MCのキャイーン天野はじめ、外野からのコント中のツッコミが多すぎるのはどうかなあ、と思う部分もあるのだけど、そのツッコミがなければ成立しないグダグダのアドリブコントもあるにはあるので、必要悪(笑)かと。
その意味では的確なMCキャスティングなんだけど。

たぶん、また次回もあるでしょう。

2008年9月26日

TV WATCHING DIARY

復活ウクレレえいじとエジソンの終了

『とんねるずのみなさんのおかげでした 海外VIP緊急来日で永田町より激震だSP』(フジ系 9月25日放映)
まあ、なにはともあれ「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権13」。
ウクレレえいじの優勝には異論はないが、ケーシー高峰ネタより旅番組ネタの方が一般には伝わりやすいね。ケーシーネタはとんねるずや関根あたりにはウケるだろうけど。
5GAP久保田のいかりやは、そんなに似てるかなあ...。個人的には違和感がある。
エハラマサヒロの矢野顕子も『あらびき団』で見慣れてしまったからなあ。うまいけどね。
弾丸ジャッキー、かなり押されてるなあ。いやどちらかというと僕も好きなんだけど。ちょっと長いよね。
ダイノジは、どうも何か苦手で素直に笑えない。といいつつ大谷のブログは読んでるんだけどね。
すんのやす、いいわー。空手師範代も好きだったけど、これも秀逸。
キャン×キャン長浜華丸麦芽 小出は、同じキャラでもネタがつきないねえ。しっかり笑えるし。
タカギマコトのYOU THE ROCK★も次がありそうだね。
あと個人的に気に入ってるのが古賀シュウのなぎらネタ。短くて秀逸。
しかしここ数回、このために1200人規模とかのオーディションやってるとかいうんだけど、その割にはメンツがそんなに替わらないよなあ。
なかなかいないよ、このレベルはってことなんだろうかな。

矢島美容室には、とんねるずの唄モノが好きな自分としてはもうちょっと期待してたんだけど、イマイチ....。
久々なんだけどなあ。

『21世紀エジソン』(TBS系 9月23日放映)
なかなかきちんと見る機会がないまま最終回。
名倉潤MCで毎回企画が変わるという番組構成。
なかなか珍しい芸人ゲストの組み合わせとかが見られて、新鮮だったりしたのだけどね。
最終回は、さまぁーず大竹と二人で、公園のベンチで2時間ひまつぶしという企画。
大竹寄りの企画だよね。
これは激しくオモシロイということもなく、ふわふわした感じで終了。
深夜番組としてはちょうどいいんだけど。

2008年9月25日

TV WATCHING DIARY

リトルこいしとゴールデンアメにさらばげりらっぱ

『あらびき団』(TBS系 9月24日放映)
今週は、なんといってもビーグル38の老人漫才(いとしこいし風味)。
一目見て心が持っていかれました。最高。
ピンクカーペットの5回目にも出たみただけど、こちら(名古屋)では未放映。
トリオだったりコンビだったりを繰り返してるみたいだけど、このネタはコンビ。
松竹芸能、勢いありますなあ。

『アメトーク ゴールデン3時間SP』(テレビ朝日系 9月18日放映)
「売れっ子」「スラムダンク」「47年生まれ」「家電芸人」の4本立て。
まあ、スラダン読んでないから飛ばしたけど、ほぼ満遍なく面白くはあったね。
有吉、劇団ひとりあたりが殊勲選手賞候補かな。
クールポコが「売れっ子」の括りに入っていてなんだかオジサン嬉しいなあ。

『げりらっぱ』(メーテレ 9月23日放映)
あれまあ、突然の最終回。
そうかあ、6年半も続いてたんだねえ。
さまぁーずがブレイクし初めの頃、始まったんだよなあ。
いまや超売れっ子で、名古屋ローカルのロケ番組をよくぞここまで続けていたものだ。
二人のダラダラ感が気持ちよく、東京での『モヤモヤさまぁ?ず2』とかの雛形にもなっているのだろうね。
このところは見ることも少なくなってはいたけど、初期は欠かさず見ていて、結構思い入れがある番組ではあるなあ。

2008年9月23日

本のコト

『クレイジーケンズ マイ・スタンダード』横山剣

クレイジーケンズ マイ・スタンダード
『クレイジーケンズ マイ・スタンダード』横山剣
昨年末に出た本だが、遅ればせながら読了。
剣さんの自伝ということであるが、生い立ちや少年の頃、クールスRC等青年期の音楽活動からCKBの現在に至るまでの遍歴を、気の向くままに書き綴ったエッセイ集というべきか。
以前に出て最近増補再発された『夜のエアポケット』てのも読んでたし、折々でのインタビューや雑誌の特集などで、知ってる話も多いのだけど、ファンとしてはやはり興味深い本だ。
というのも、CKBの音楽(詞はもちろんのことサウンドも)は、横山剣の個人史と密接に絡み合っている部分が多く、もちろんそれを知らなければ楽しめないというわけではまったくないものの、知ることによって曲の質感や匂いといったものをvividに感じることができるところがある。

ただこの本を読んでも、横山剣の全貌がわかるわけではなかろうという気もする。
横山剣の特異性は、やはり主観的記述だけではカバー仕切れないに違いない。
ということで、評伝の登場が待たれるのだ。

そいえば、『ZERO』の感想をまだ書いてなかったね。
いまさらエントリーを立てるのもなあ、という感じなんだけども、もちょっと聴いてから書いてみるかな。

2008年9月19日

映画・DVDなどのコト

『アキレスと亀』 監督:北野武

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またまた試写。
北野作品は初監督作の「その男、凶暴につき」を見ただけで、その後ちょうど映画自体をほとんど見ない時期に移行したこともあって、それ以降、実は一本も見ていない。
だから「世界のキタノ」をあまり肌で実感できてないんだよなあ。
ただこのところの不評と云われた2作品「TAKESHIS'」と「監督・ばんざい!」には、なんだか妙に興味がかき立てられており、機会があれば見たいなあとは思っていた。
今回の「アキレスと亀」に関しても、事前情報をほとんど得ていないながら「見ておけよ」という直感的な内なる指令に付き従うがままに、ヤフオクで見かけた試写状を落札していた。
以下ネタバレ感想。

公式HPとかにはタイトルロゴのすぐ下に「夢を追いかける夫婦の物語。」とあり、たけしと妻役の樋口可南子が並んで立っている写真が大きく使われている。
なんとなく夫婦愛を描く「いい話」なのかなあ、というイメージが湧くというものだが、欺されてはいけない。
この映画はそんな「いい話」のイメージとはいささか感触の違う、異形の芸術バカについての物語である。

物語は3つのパートに分かれ、ほぼ等分に語られる。
裕福な家に生まれて絵に興味を持つが、家が没落しさまざまな不幸が襲いかかる少年時代。
美術に思い切りのめり込む道をただ模索する一方で、理解者たる妻と出会う青年時代。
夫唱婦随で芸術主導の生活を送るが、日常生活をまともに送ることが出来ず、家族の解体から人間性の崩壊までに至る中年時代。
たけしと樋口可南子が演じるのはこのうち第3のパートのみなので、登場は全体の半ばを過ぎてから。
「夫婦愛」がテーマみたいに宣伝されているが、ほんまかいな、というのが視た後の素直な感想である。

「アキレスと亀」のパラドックスをアニメで解説するところから映画はスタートする。
アキレスは亀にけして追いつけないというアレである。
続いて始まる第一のパートは、身辺環境の劇的な変化にも関わらず、ひたすら絵にしか関心を見出さない、通常の感覚からすれば「不気味な」少年・真知寿を淡々と描く。
戦後〜昭和30年代ぐらいの時代のイメージをセピア色のトーンで質感たっぷりに見せ、切り取っておきたいようないい場面が多い。
中尾彬、大杉漣、伊武雅刀といった熟練の役者が存分に持ち味を見せつけてくれる。
筒井真理子、円城寺あやといった女性陣もしみじみといい。

第二のパートは、その少年が成長した青年期を柳憂怜が演じる。不気味さが薄れ、つかみどころのない感じに変化しているのは、物語的には美術学校の一種異様な環境に身をおくことになったせいかもしれないが、柳の資質によるところが大きい。
しかし、考えてみればユーレイって僕より年上なんだよなあ。青年役って、と思うが、激しい違和感は感じないし、ハマっているとも思える。
時代的には昭和40年代ぐらいのイメージで、少々イカれた「現代芸術」狂想曲を描く。
麻生久美子は樋口可南子の娘時代としてまったく違和感がないし、とても魅力的に見えるのだが、この時点の話の中ではあくまで脇役だ。

第三のパートになり、たけしが登場すると映画の色調がガラッと変わる。
ギャグやコント的な場面が増え、真知寿の芸術バカぶりはぐんぐん加速し一気に日常を突き抜けてしまう。
最初は滑稽なばかりだが、妻や娘との別離を経て段々と哀愁を帯び、そしてぞっとする領域に至る。それらはすべて紙一重なわけだが。

さらにこの映画を彩るのは、全編を通じてほとんど無意味に近く続出する死体の数々。
これらの死体は、日常的な「死」をイメージさせない。
真知寿にとっても、そしてこの映画にとってもオブジェにしか過ぎないのだ。
そのオブジェクト化された「死」が加速して行き着く先の、とってつけたようなラストに、居心地の悪い気分のまま観客は席を立つことになる。

いやあ、わかりやすい映画を撮ったなんてインタビューに答えてるけどさ、亀が真知寿でアキレスが妻なんて説明では、わかったような気にもならない。
お仕着せの説明ではなく、アキレスと亀にそれぞれ何を見出すかで、この映画の見方が変わってくるのかもしれない。

出演者は細かい脇役に至るまで全員良かったし、さまざまな要素、部分で残るところがあった。
柄になくあれこれ語りたくなるのだけど、とりあえずこの辺でやめておこう。
内なる「この映画を見ろ」という指令は正しかったことがわかった。
最後で放り出されたような気分になったものの、どうやらこの映画が結構好きらしい。
さかのぼって北野作品を見ないとなあ。

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